【LEVEL UP STAGE2025ファイナリスト紹介 vol.01】伊純明寛（いすみあきひろ）氏

事業支援型ビジネスコンテストLEVEL UP STAGE2025は、182名のエントリーから約半年間の選考を経て、いよいよ11月11日（火）に最終選考会が開催されます。

書類審査・プレゼンテーション審査を通過し、6名に選出されたファイナリストをブログにて紹介していきます。

どんなビジネスプランなのか？想い・見どころなど…、ぜひ最後までご覧ください☺️

また、最終選考会はHPにて後日アーカイブ配信をご覧いただけます！

ファイナリスト紹介 vol.01 伊純明寛（いすみあきひろ）氏

◾️所属・役職を教えてください。

株式会社ＩＣＳＩ　Chief Biologist

◾️ビジネスプラン名を教えてください。

腐敗および排泄物特化型産業用持続消臭剤「さふ™︎」

◾️見どころを教えてください。

技術的な側面と商業的な側面それぞれにあると思っています。

技術的な側面では、「微生物学的なアプローチによる持続消臭」と、それを支える「ゲルバリアシステム」という工夫です。

前者は、悪臭の原因が臭気を生む雑菌であることを着目して、それら雑菌を制圧しながら増殖しつつ膨大な消臭酵素を分泌する土壌菌を生きたまま粉末化しました。

勿論、安全性についても国際基準をクリアしたもののみを採用しているため心配ありません。

生きた微生物粉末のため、従来の消臭剤と違って時間経過で効果が減衰しにくく、環境が合えばむしろ時間と共に強まっていく消臭性が特長です。

更に、排泄物に含まれる成分に反応してゲル化する工夫を「ゲルバリアシステム」と名付けており、表面をゲルで覆うことで臭気の拡散をストップさせつつ、ゲルが消臭菌の繁殖拠点になることで強力に消臭します。

商業的な側面では需要場面の広さです。

様々な場面で腐敗による悪臭は課題になっているため、病院や福祉施設だけでなく多様な場面で提案できるソリューションとなります。

実際に、公共トイレやクリニックの配管などの清掃剤、または生ゴミ系の産業廃棄物への消臭剤として国内外の自治体や事業者から導入いただいているため、今後様々な用途へ展開を広げていきたいと考えています。

◾️ビジネスアイデアを思いついたきっかけを教えてください。

元々は製薬企業で微生物感染症の研究を行なっていましたが、共同研究や実証試験のために病院に駐在してきたため、院内の課題が身近にありました。

その中で、多くの病院や福祉施設に駐在する中でも共通する課題が「悪臭」でした。

考えてみると、日常生活の中で接する悪臭は存外、院内に限らず腐敗臭、すなわち雑菌の繁殖による臭気発生を原因とするものが殆どであることに気付きます。

生ゴミ、下水、体臭、etc... 排泄物も腸内細菌の発酵臭と考えると腐敗臭に位置付けて大きく誤ってはいません。

これらの悪臭は臭気を生み出す雑菌が大量繁殖した結果であるため、であれば普段研究してきた微生物学の範疇であり、何かしら独自の理論で消臭を提供できる確信があったことがきっかけでした。

◾️ビジネスアイデアについて、悩んでいる・行き詰っていることがあれば教えてください。

用途が広いからこそ、どのような場面に悪臭課題があり、どのような形でご提案できるのかを探っていく必要があります。

実際にお困りの場面に合わせたブラッシュアップが必要になりますが、そのためにはやはり具体的な課題としてどのような場面が存在するのかを行政や事業者からの聞き取りが重要になります。

より広い消臭提供のために他社との共同開発やアライアンスも進めています。

悪臭であれば何らかの提案が出来るはずですので、臭気でお困りの事業者の方はご相談いただけると幸いです。

◾️意気込みをお願いします。

悪臭は微生物学的なアプローチで根本的な解決が出来ると信じています。

「悪臭を生む微生物に打ち勝てるのは同じ微生物のみ」というコンセプトを強力にアシストするための製剤工夫も搭載しています。

現場最適を目指して色々な工夫を検討してきましたので、日本の衛生市場が生んだ革新的な消臭剤として、世界の悪臭解消を目指していきます。

LEVEL UP STAGE2025 最終選考会概要

日時：2025年11月11日（火）16:00〜19:00

会場：たましん地域/未来共創センターme:rise立川

住所：東京都立川市曙町2-8-28 TAMA MIRAI SQUARE1階（立川駅徒歩4分）

当日の様子は、HPにて後日アーカイブ配信を行います。

LEVEL UP STAGEに関するお問い合わせはこちら

LEVEL UP STAGE 事務局 / 株式会社AGORA

担当：菅原

最新記事